本格水冷PCのハードチューブに憧れて

2016/06/19 09:49:46 | 自作PC | コメント:0件

本格水冷を始めて一度はやってみたいと思っていたことがある。

それはハードチューブを使用して、直線的な水路を作ってみたいというものだ。

ハードチューブとは、とても硬質なものであって簡単に曲げられるものではない。
ヒートガンなどを使って、パイプを好きな角度に曲げるベンディングという技法はあるが、未経験者にとっては難易度が非常に高く感じられる。


そこでハードチューブ初心者でも、簡単に90度へ水路変更が出来るフィッティングを使用することにした。
ちなみに、これはハードチューブ(PETG)専用のものである。

用意したものは以下の通り。
Thermaltake V-Tubler PETG Tube 16mm OD 500mm 4Pack

Thermaltake Pacific G1/4 PETG Tube 16mm OD Compression×5

Thermaltake Pacific G1/4 PETG Tube 90-Degree compression 16mm OD

Thermaltake Pacific PETG Tube 90-Degree dual compression 16mm OD×6

このフィッティングを使えば、そんなに難しいことはないだろう。
このときには、まさかこんな大変な作業になるとは思いもしなかったのである。


まずは、ハードチューブのカッティング方法だ。

いろいろと検討した結果、Bitspower Metal Tubing Cutterを使うことにした。
糸ノコギリのようなものでも、もちろん切断は可能ではあるが、こちらのほうが安全にかつ垂直に切ることが出来るだろうとの思惑からだ。

しかし、これには注意点がある。
右の黒色のネジを閉めすぎるとチューブが潰れてしまう。
このような状態だ。
上部が圧力で潰れているのが、お分かりいただけるだろうか。

コツとしては少し歯を入れて、また少し歯を入れて、根気よくクルクルと50回くらいチューブを回していくほうが、時間は掛かってしまうけれど綺麗な断面になる。

フィッティングを差し込むときに断面にバリがあったりすると、Oリングに傷をつけてしまって水漏れする原因となることもあるらしい。
これも、また細心の注意が必要なところだ。

最後にカッティング面は、紙ヤスリで表面を滑らかにする。
しかし、ハードチューブにはPETGを使用し、上記の方法でカッティングをしているからだろうか。
それほどバリは発生はしてはいなかった。


さて、本格水冷の楽しいところと言えば、まずは水路構成を検討するところではないだろうか。

これには正解というものはない。
だからこそ、それは人それぞれ個性的であり、見ていても飽きないものである。

グラフィックボードの水冷化は、次回に持ち越すとして、このような水路形成とした。
この水路であれば、グラフィックボードの交換は容易でもある。


しかし、ここまでたどり着くには困難が待ち受けていた。

チューブの長さを、きちんと計測すれば、どうということはないだろう安易に考えていたのだが、それはまったく違う。
空間的な認識が必要だからだ。

写真だけ見ると、二次元的なものの見方をしてしまうかも知れないが、実際のそれには奥行きもあることを忘れてはならない。

それによって、リザーバーから水枕に進むチューブと、水枕からラジエターに向かうチューブとは高さが異なってくる。


ハードチューブは曲がりはしないからだ。
数センチの誤差であれば、フィッティングに負荷は掛からないであろうが、長いものになると、その誤差は非常に大きくなってしまう。


だからこそ計測が重要なのだが、なかなか上手くは行かない。
定規を二本使ってみたり、ハードチューブを試しに当ててみたり。
さらには、90度に曲がるフィッティング分の長さも、これを加えないといけないのである。

チューブが長すぎるようなら、もう少し切るしかない。
しかし、今度は短くしすぎたらフィッティングとの結合が、うまくいかずにリークの原因になるかも知れない。



難解すぎるぞおぉぉ!これは!!



ついに我慢の限界。
絶叫である。

普通のチューブよりも、確実に難易度は高い。
単純にPCパーツの冷却にのみに興味がある人には、オススメはしない。
チューブが替わったからといって、冷却面が向上するわけでもないからだ。

しかし、リークテスト(リークテストのやり方はこちらのページを参照)を無事に終えてからPCの電源を入れると、すべての苦労を忘れさせるほどの美しさが、そこにはあった。


『モノ作りには、失敗することにかける金と労力が必要なんだよ。良い素材を使ってるモノが良いモノとは限らねえんだ。だけど…失敗を知って乗り越えたモノなら、それは良いモノだ。』
宇宙兄弟/第56話より引用


チューブを押し潰してしまったり、長さが合わなかったり、最初うちは失敗の連続だったが、後半は慣れてきてスイスイと組み上げることが出来た。

これであれば、ハードチューブをベンディングで曲げることも出来そうな気がしてきたし、短時間にスキルが一気に向上したことが良く分かる。
いろいろと経験することで理解も深まった。
さらなる高みを目指すことも不可能ではないだろう。


なにはともあれ楽しいが大変な作業だった。


きょうは達成感に浸りながら、ゆっくり眠れそうだ。

追記
ベンティングを含めた作業過程は【失敗を繰り返しながらもハードチューブを曲げることに成功】を参照してもらうと良いかもしれない。


応援よろしくです
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


自作PCランキングへ




    関連記事

    スポンサーリンク

    コメント

    コメントの投稿


    管理者にだけ表示を許可する