本格水冷PCのポンプが停止していた
2016/02/12 07:44:30 |
自作PC |
コメント:3件

本格水冷化したPC。
それは禁断の機械と水との融合の産物でもある。
ケース内を駆けめぐる真っ赤なチューブ。
それもまた美しいものだ。
このPCにはサウンドボードも搭載しているし、さらにはウーファーにも繋がっている。
しばらくぶりの休日である。
本腰を入れてゲームを楽しんでみようかと、このメイン機を使ってみることにした。
カチッ!
フォオオオオォ!
部屋の隅にあるPCから、妖艶な深紅の光が乱反射しながら無事に起動する。
このときには気がつかなかった。
すでにPCに異変が起きていたということに…。
いつものようにログイン。
いつものようにプレイ。
やはりサウンドボードがあるとないとでは、聴き比べてみると違うものだ。
音のメリハリというか、厚みが増した感じがする。
ウーファーからも、過剰かとも思われるほどの低音が部屋中に響きわたる。
「ドーン!」
一瞬にして映画館にいるような圧倒的な迫力のサウンドに包み込まれる。
いつもより若干だが、コントローラーに力が入るのは気のせいか。
かといって、プレイヤースキルが上がることはないのだが。
しばらくすると、突然にゲームは停止した。
「はてな。」
電源が落ちたわけではない。
ゲームが予期せぬ不具合で落ちたと画面に表示されている。
音が止むと、なんだかケースファンが唸りを上げている。
気がつくとメモリクーラーのファンは真っ赤になっていて、それはまるで鬼の形相でこちらを睨んでいるかのようだ。
「グラフィックボードかな?」
まずは、そう思った。
慌てることもなくゲーム画面を消すと、そこには温度監視ソフトが裏で立ち上がっている。
CPU温度に、ふと視線を向けたその瞬間。
椅子からひっくり返えることになった。
「Core温度が80度を超えてるううっ!」
慌ててPCを視覚で確認する。
リークしていないかを疑ったからだ。
しかし、すぐにその疑いは晴れた。
リザーバーの水位には変化はなかったからだ。
その後、水枕からグラフィックボードの上部、ラジエターからケース下部へ漏れていないか、各フィッティングを確認するも異状は認めない。
「原因はなんだ。」
少し慌てながらも、五感を研ぎ澄ませ灰色の脳細胞をフルに回転させる。
クーラントの劣化か?
しかし、それにしては温度が高すぎないか。
ラジエターに異物が混入した?
そんなことはあるわけがない。
すぐにPCを緊急停止することも出来るが、原因を究明することを優先する。
ほどなくすると50度あたりまで、CPU温度はだんだんと下がってきた。
落ち着いてきたところで、疑惑はあるものへと向けられる。
「こいつだっ!」
犯人はリザーバー兼ポンプであったのだ。
稼働していても、ほぼ無音であるから聴覚では分からなかったのである。
手で触れてみると、ポンプの起動している証拠であるはずの「ブゥー」という振動が来たりこなかったりしているのだ。
リザーバーの水面は音がしないときは微動だにしていないことも分かった。
その周期は約30秒くらいである。
停止している間は、とてつもなく長く感じられる。
それは嵐の前の静けさのようで不気味さがある。
原因がわかったところで、PCの電源を落とす。
動いたり止まったりを繰り返していることから故障も考えたが、まずは配線を確認してみることにした。
裏のサイドパネルを外すと膨大な数の配線があるわけだが、それは組み立てた自分にはすぐに分かった。
その線のみが屈折して圧迫されていたのだ。
取り出して触ってみると、幸いに断線はしていないようである。
まっすぐに伸ばして曲がらないように再度、ペリフェラル 4ピンコネクタにゆっくりと差し込む。
再度PCを起動させると、ポンプが止まることはなかった。 (8時間ほど検証)
やはり本格水冷は不具合が発生したときに原因の究明と、それに対応することが出来るスキルがないと怖いものだと痛感する。
温度監視も怠ってはならない。
恐ろしく冷えもするが、リスクもあるものなのだと。
教訓。
皆さんPCケース内の配線は綺麗にしましょう。
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Author:ダテナヲト
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コメント
当然、損失は出ちゃいますけど、サイトグラスは必須です><
しかし、断続的にでもポンプが動いていてよかったですね~~~(´∀`*)
完全に停止していたなら・・・・|д゚)
私は、ツインモニタにしているので、ゲームしてても常時温度管理
アプリを見れてます^^v
裏配線・・・・
私も苦手ですががんばって整理してます^^;
ともあれ、何も破損しなくて良かったです\(^o^)/
Re: タイトルなし
流量計/水車みたいなものかな?
水冷の場合にはあとから、増設していくのが大変なところ
最初から、こだわって組み込んで置けば良かったんですがね
チューブの質問したのは、次回に本格水冷するときはアクリルチューブにしようかと画策していたので聞いてみたのです
でも、まあしばらくはしないかな
サイトグラスって、水冷PCでは言わないんですね^^;
水車みたいなやつです^^b
流量を測るのが目的ではなく、流れているか否かを視覚的に
確認する機器の総称でした(^_-)-☆
おぉ~~~っ、アクリルチューブっ!!!
苦労談&コツを是非っw
あれは難しそうだけど、仕上がりも美しいですよねぇヽ(^o^)丿
伊達さんのPCだったらぁ、ポンプの直後に水車みたいなの、
着けられそうですねせ~(*''▽'')
(あくまで、トップ画のみでの判断w)
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